今回は野球のバッティングにおいてのスタンスや打撃フォームの種類などについて、
1. スタンスの種類やメリット、デメリットは?
2. 個性的な打法(打撃フォーム)の選手は?
3. バッターボックス内での立ち位置でも変わってくる?
4. まとめ
こんなかんじで解説、考察していきたいと思います!
Contents
スタンスの種類やメリット、デメリットは?
プロ野球などを見ていても本当に色々な打撃フォームの選手がいますが、スタンスに関しては大きく3つに分けることができます。
スクエアスタンス
初心者にはまずこのスタンスから教えるという一番メジャーなスタンスです。
プロ野球などでも一番多いのがこのスクエアスタンスの立ち方になります。
メリットとしては基本的にどんなコースのボールに関しても対応しやすい点もありますし、踏み出す足の位置を自分好みに自在に変えやすので汎用性は一番高いスタンスになっていると思います。
オープンスタンス
投手に対して踏み出す方の足を外側に開いて立つスタンスになります。
このスタンスは高校野球などでは少ない印象がありますがプロ野球やメジャーリーグでは結構みられるスタンスです。
有名な選手だと元中日ドラゴンズの和田一浩氏やソフトバンクの甲斐選手などもオープンスタンスですね。
あとは最強のヒットメーカーのイチロー氏も毎年のように打撃フォームは変わっていましたが、振り子打法と言われる打法の時は完全にオープンスタンスでしたね。
メリットとしては投手に対して顔を正面に向けやすいためしっかりと両目でみることができるというところです。
これも感覚的な部分で見やすい、見にくいなどの個人差がありますが現在ボールの見え方があまりしっくりこない方などはまた違った見え方になると思うので試してみても良いかと思います。
あとは、オープンで構えているためインコースのボールなどは捌きやすくなるので、インコースが苦手の方などにも改善策になるかもしれません。
ただその逆で踏み出し方にもよりますが、基本的にアウトコースのボールに関してはスクエアスタンス時より遠くなってしまうため正確さが損なわれてしまうが場合もあります。
クローズドスタンス
オープンスタンスとは逆に踏み出す方の足を軸足よりもベース寄りにして立つスタンスとなります。
このクローズドスタンスは3つの中では圧倒的に少ないスタンスになっていますが、有名な選手だとメジャーリーガーの怪物打者ジャンカルロ・スタントン選手などがいます。
メリットとしてはオープンスタンスとは逆でアウトコースのボールを打ちやすくなったり逆方向へのバッティングがしやすくなる点があります。
あとは、プルヒッターで鋭い打球はいくがファールになってしまうことが多いという人に関してもクローズドスタンスにすることによってフェアゾーンに打つ確率をあげることは可能だと思います。ただ、やはりインコースのボールに関しては若干捌きにくくなる場合があるので、インコースは得意だけどアウトコースが苦手という人は試してみても良いかと思いますね。
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個性的な打法(打撃フォーム)の選手は?
ということで、上記ではバッターボックスに立った時の足の構え方について解説しましたが、その超応用編というか、なんでこんな打撃フォームで打てるの?という個性的な打撃フォームの選手達を少しご紹介していきたいと思います。
種田仁 ★ガニ股打法
個性的なバッティングフォームと聞いて一番初めに思い浮かぶのはこの選手ですね。
物真似しやすさナンバーワンの”ガニ股打法”です。
種田選手はプロ入り直後は普通のスクエアスタンスでしたが苦手を克服するために独自のスタンスに変わっていったようです。
ただこの打ち方でも2005年には145試合に出場し164安打で打率.310を記録しているのでその当時の種田選手にとっては最適なフォームだったんでしょうね!
イチロー ★振り子打法
振り子だ方とは打席に立った時の前足を振り子のように大きく振りながらタイミングをとりながらうちに行くスタイルからそのように呼ばれるようになりました。
”振り子打法といえばイチロー”という印象がありますが、他にも元日本ハムの坪井智哉氏や元ロッテの福浦和也氏も振り子打法でした。
利点としては体を大きく動かしながら打ちに行けるため強く振れる点や打者によってはタイミングがとりやすいようです。
ただ特徴として前足を大きく振って打ちにいくため重心の移動は他の打者より大きくなり、速球や内角のボールに対しては対応が難しくなるという弱点もあるため、より優れたスイグスピードとミート力が必要な打法のようです。
落合博満 ★神主打法
落合博満氏の代名詞と言える”神主打法”と言われる打法です。
神主打法と言われるようになったのは打席で構えた際のバットの傾きなどの様から神主のように見えるということで、そう命名されたようです。
最近の有名選手で言うとヤクルトの山田哲人選手や中日の平田良介選手もこの打法に近いですね。
ジャバリ・ブラッシュ ★スコーピオン打法
オンリーワン。ブラッシュ選手の中ではしっくりくるのでしょうが、初めて打撃フォームをみた時は驚愕しましたね。
それでも2019年には楽天に在籍し128試合で33本打ちとホームランを量産していたので本当に打撃は奥が深いなと感じますね・・・。
因みに構えた時のバットの傾きがサソリのようなところから”スコーピオン打法”とも呼ばれているそうです。
フリオ・ズレータ ★スコーピオン打法
よく物真似されるぐらい特徴的な打撃フォームでしたね。
目一杯にバットを引いているのでスイングスピードに関してはかなり出そうなフォームですね。
因みにこちらもスコーピオン打法と言われているようですが日本球界でスコーピオン打法といえばフリオ・フランコ氏が元祖のようです。
アレックス・カブレラ ★うねり打法
個人的にはかなり好きな打撃フォームです!
ザ・パワーヒッターと言う感じでカッコ良かったですがあの強靭な肉体があったからのフォームなのかなと思いますね。
カブレラのホームラン集は永遠に見れます。
打法に関しては調べてめましたがこれといったものはなかったんですが、体の使い方は”うねり打法”なのでは無いかと言われているようです。
中村紀洋 ★ピッチング打法
いわゆる”ピッチング打法”と言われる投球動作時と同様な感覚で体重移動や腕の軌道を出していくことで、力を最大限に伝えることができる理想的なフォームになるようです。
それでも、打撃に関しては理想のスイングと同時に、そのスイングでタイミングよく振れることが重要なので、誰もができるフォームでは無いと思いますが、ホームランを打った時のバット投げまで全てが芸術的なカッコイイフォームですね!
松本哲也 近藤和彦 ★天秤・天秤バスター打法
”天秤打法”や”天秤バスター打法”と言われる打法で厳密に言うとこの2つの打法は違うようですが、基本的にはタイミングだったり打ちに行く時のトップの作り方、スイングの軌道などをしっかりと意識するための構えのようです。
宮崎敏郎 ★脱力打法
”脱力打法”プロの解説者もなぜこの打ち方で打てるのか?と疑問を持つほどの独特な打撃フォームをしていますが、構えた時に軸足の方にほとんど重心が乗っているためボールをより長くみて判断できるため選球眼がよくなるようですが、その状態からフリに行くため、体幹や体重移動そして何より正確なバットコントロールが必要な非常に難易度の高い打撃フォームだと思いますね。
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バッターボックス内での立ち位置でも変わってくる?
上記ではバッターボックス内での構えについて紹介、解説していましたが打撃にはその他にも重要な要素としてバッターボックス内での立つ位置があります。

バッターボックス
そもそも打者はこのバッターボックス内であればどのように構えても大丈夫なためより自分の打ちやすく、しっくりくるフォーム、立ち位置を見つける必要があります。
もし、インコースが弱く、アウトコースには自信があるなら10センチぐらいいつもよりキャッチャーから離れて立ってみたりすると、少しの差ですがかなり見え方が変わってくると思います。
もちろんその逆もありますし、あとはあまりいませんが、変化球が大きく変化する前に打ちたいからとピッチャー寄りに立ったり、踏み込む足の位置を変えてみたり・・・
”打席での立ち位置を変えるなら打撃フォームもかえてみようかな”どなその組み合わせは無限大になります。
まとめ
今回は基本的なスタンスの違いや個性的な打法の選手達などをご紹介しましたが、正直全く同じフォームの選手はいないと思っているので、やはりより自分の感覚が良いフォームを見つけることが大事だと思いますね。
人の体は十人十色でボールの見え方の感覚だったり、力の入り方だったりクセも人それぞれですし、年齢を重ねることによってもどんどん感覚は変わってきますからね。
あの世界的安打製造機のイチロー氏も毎年毎年ヒットを量産していましたが、環境や加齢、身体の変化によっても打撃フォームを変えていっていましたし、やはり正解は無いので現在の自分にあった最高の打撃フォームを見つけることが打撃の真髄なのかなと思いますね!
まぁそれが本当に難しいから凡打してしまうことが多いんですが・・・ただ、今あまり打撃フォームにしっくりきていないのなら、自分の短所と長所を分析し思い切って極端な打撃フォームの変更をしてみてもいいかもしれませんね。
それでだめならまた少しづつ調整してみればいいわけですし、一度固定概念を捨てて挑戦してみてもいいと思いますね。
あとは、自分でプレーするわけではなくても、プロ野球選手などをみて”なんでこんなフォームなんだろう”と考えてみるのも面白いですね!
それぞれ理由があるでしょうし、また違った見方ができて自分にもヒントになるかもしれませんね!