”殺人スライディング”
と言う名前が付けられるほど危険なスライディング。
このスライディングによって大けがを負った選手がたくさんいます。
今回は、
”併殺(ゲッツー)をされないためにセカンドでのフォースプレーを行う野手に対して送球の邪魔をするようなスライディングを
する行為について”
併殺崩しのスライディングは守備妨害にならないのか?
日本とメジャーでは併殺崩しに関してどう違うのか?
危険なスライディングで怪我をした選手は?
ということについて書いていきたいと思います。
Contents
併殺崩しのスライディングは守備妨害にならないのか?
走者が明らかに併殺を阻止しようとして、故意に打球を妨げたり、打球処理しようとしている野手を妨害した場合。この場合、走者がアウトになるのはもちろん、野手がどこで併殺を狙おうとしていたかに関係なく、打者走者もアウトになり、他の走者には進塁が認められない。
wikipediaより引用
とルールにあるそうですが、ここで難しいのは“故意”なのかどうか。
ということです。
この判断をするのは審判の裁量に委ねられているので守備妨害をどこから取られるのかと言うのはかなり分かりずらいですね。
ただ、現状を見てみると悪質で故意に見えるようなスライディングでも守備妨害を取られないケースが多いように感じます。
中島裕之選手はゲッツー崩しの達人!?
オリックスの中島裕之選手は西武時代にソフトバンクの本多選手の腹を両手で殴るようなスライディングや、
セカンドベースを大きく外している野手に対して足の裏を向けてスライディングしたりと、
完全に故意で悪質なスライディングをしていますが、守備妨害は取られていません。
ヤクルト武内選手は・・・
ただ、2015年にヤクルトの武内選手が両手で野手の膝あたりを触りに行った時には守備妨害の判定となり、
その判定に怒った武内選手がヘルメットを叩きつけ退場になるという事もありました。
動画で見てみると明らかに中島選手の方が悪質だと思うので、審判によってかなり変わってくることがわかります。
日本とメジャーの併殺崩し(ゲッツー崩し)の違いは?
日本や韓国などアジアの野球では併殺崩しに関しては、中島選手のような人もいますが、
基本的にはあまり派手にやる選手はいません。
ただ、メジャーリーグの方では”当たり前”の行為のようで逆にしないと”なんでしないのか?”
という感じになるそうです。
なので、野手の方もメジャーの選手はよけ方が上手い選手が多いそうです。
確かに、メジャーのファインプレー集などを見ていると、ジャンピングスローなどアクロバティックな送球をする選手も
多く見られます。
それも一つの技になっているような感じですね。
危険なスライディングで怪我をした選手は?
日本では併殺崩しで大きな怪我をしたというのはあまり聞いたことがありませんが、
メジャーリーグに挑戦した
2009年にヤクルトなどで活躍した岩村明憲選手はレイズ時代に左膝前十字靱帯の部分断裂。
2011年には西岡剛選手(現阪神)がツインズ時代に左足腓骨の骨折。
日本人選手ではありませんが、
2015年シーズンには韓国プロ野球からメジャーリーグに移籍したばかりの
姜正浩(カンジョンホ)選手が9月に強烈なスライディングを受け”内側側幅靭帯断裂”と”脛骨の骨折”
という重症を負った。
ただ、これらのスライディングに関してはメジャーリーグではあまり重要視されておらず、
”ダーティ(汚い)なプレーではない”
と解説も話していたそうです。
姜正浩選手に大怪我を負わせたクリス・コグラン選手も、
「自分のプレーは完全にルールの範囲内だ。彼にはジャンプして避ける時間がなかったので酷いことになった」
cyclestyle.neより引用
と取材に対して答えているようで、姜正浩選手の問題だと発言しています。
因みにこのクリス・コグラン選手は岩村明憲選手に怪我を負わせた選手でもあります。
まとめ
アメリカではクリス・コグラン選手のように”ルール上では問題ないから”と言う事で、チームが勝つためにプレーする選手
にとっては当たり前のプレーになっているようですが、(姜正浩選手も実際にメジャーでかなり危険なスライディングをしています)
こうして大怪我をしてしまう選手がいて、復帰できればまだいいですが復帰したとしてもブランクや感覚が戻らなくなってしまい、
選手生命が終わってしまうとなったら、本当に取り返しのつかない事なので、そこら辺はルールの改善が必要になってくるのではないかと思います。
これからこういう怪我が起こらないことを祈ります。
コメント
こうゆう記事書いてくれる人いて嬉しかったです。併殺崩しのスライディングは野球じゃないと思います。明らかに故意に見えるものはなくしていかないといけない。
選手生命に関わりますからね。
観る側も正々堂々の勝負が観たいですしね!
ボテボテのゲッツーをこういうやり方で阻止するのは、どうかと思います。選手生命に関わるので猶更です。スポーツマンシップという言葉もありますし、見ているほうも、こういったプレーに応援する気持ちがわきません。プロの世界は結果がすべてということは理解しますが、極端に「勝てばOK」といった考え方はよろしくないと思います。個々のモラルといってしまばそれまでですが、ぜひ取り入れていただきたいルールです。