”二段モーション”
この言葉を聞いたことのある人は多いと思いますが、
いまいちどんなものなのか、明確に分からない人も多いと思うので、
今回は、
・二段モーションとは?
・過去に二段モーションだった投手
・現在も二段モーションではないか?と思われる投手
について書いていきたいと思います。
※現在、二段モーションは反則投球とみなされボークを取られます。
Contents
追記
2006年から禁止になっていた二段モーションですが、2018年から公認野球規則に記載されてた二段モーションを反則投球とする項目を削除し、二段モーションは解禁されています。理由は禁止も解禁も”国際化”だということです。
これによって、投球フォームの変更を余儀なくされた選手も多々いと思うので投手からしたらたまったもんじゃないですよね。
二段モーションとは?
投球時に軸足ではない方の足を上げ、下げた後にまた上げて投球することです。
このとき”わずか”でも全身が静止すると反則投球としてボークになります。
この”わずかでも”と言うのが難しい所なのですが、静止しかたしてないかの判断は完全に審判に委ねられていますが、
日本は他国と比べると、かなり厳しい判定になっているようです。
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二段モーションの歴史
二段モーションだった投手は?と言う事は、過去には二段モーションで投げていた投手がいると言う事なのですが、
二段モーションが反則投球だと言う事はもともと野球規則の中に記載されていました。
しかし、1980年頃に小林繁投手(江川卓の巨人入団と共に阪神タイガースへトレードされた”悲劇のヒーロー”と言われた選手)
が、二段モーションを取り入れてから、1990年代には、現在でも第一線で活躍しているDeNAの三浦大輔投手など、
多くの投手がこの投法を使っていたといいます。
この頃は、”わずかでも静止したら反則投球”という曖昧な規則から少々のところは黙認されていたそうです。
しかし、2005年に”野球の国際化をはかる”と言う方針が打ち出され、この二段モーションに関しても判定を強化する、
ということになったそうです。
ただ、今まで黙認されていただけに、いきなりの方針転換で投球フォームを変えなければならなくなった投手が多数出たそうです。
投手にとっての投球フォームは、細かいコントロールや投球リズムにも影響してくるので、
少しの失投が命取りになるプロの選手にとっては、厳しい方向転換になったと思いますね。
とは言うもののルールにはあったものなので、”黙認”せず、最初からしっかり判定するべきでしたね。
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二段モーションだった投手は?
先ほども何人か書きましたが、その他にも広島カープに入団し2009年には大リーグのメッツでもプレーした高橋健氏、
現在、大リーグのマリナーズで今年(2015年)ノーヒットノーランを達成した岩隈久志投手、
元阪神タイガースの藤川球児投手、元ヤクルトの石井弘投手、元横浜のクルーン投手、こちらも元横浜の土肥投手
など、多くの投手がフォーム変更を余儀なくされました。
出典 wikipedia
現在も二段モーション(ストップモーション)が疑われている投手がいる?
ただ、現在も”これは二段モーションじゃないの?”と話題になっている投手が何人かいるのでご紹介したいと思います。
一人目は、ヤクルトのライアン小川投手です。
動画で見る限りでは、一度、膝を顔の近くまで高く上げ、下げた後にまた少し上げているように見えます。
2人目は、巨人の宮國椋丞投手です。
こちらも動画で確認してみたのですが、かなり微妙なラインのような気がしました。上げ下げ上げしてると言えばしてるし、
してないと言えばしてないようにも見える。ただ指摘されていないと言う事はギリギリ大丈夫なんでしょね。
他にも、巨人の笠原投手、同じく巨人の高木京介投手、ロッテの益田投手、楽天の辛島投手(益田投手と辛島投手は二段モーションと言うよりはストップモーション)。
と言う感じで、2005年に判定が厳しくなったものの、
”最近また緩くなってきているんじゃないか?”
との声も一部ではあるようです。
まとめ
この2段モーションに関しては、日本と大リーグではかなり判定基準が違うようで、
根本的なところで言うと、2段モーションがダメと言うよりは、
”投球動作の中で静止(ストップ)する瞬間があるとダメ”
ということなので、投球するたびにタメの時間が違うとかリズムが違うとかでなく、
毎回、一定のリズムで投球していれば良いんじゃないかなと個人的には思いました。
追記
2018年からプロ野球で解禁された二段モーションですが、打者にとってはさほど気にならないようで、どちらでも良いという選手が多いようですが投手の立場からすれば死活問題なので、これ以降は二段モーションに関してはこのままOKという方向でずっと行ってほしいなと思いますね。
このせいで才能ある選手が調子を崩しても日本の野球界の発展にならないですし、なによりそれに振り回される選手達がかわいそうですよね。