マイアミ・マーリンズのホセ・フェルナンデス投手が現地時間の9月24日に亡くなりました。
突然の出来事で理解するのに時間がかかりましたが・・・
ニュースによるとマイアミのビーチ付近で岩に乗り上げている船があり米海上警備隊が捜査したところ、
3人の死亡が確認され、そのうちの一人がフェルナンデス投手だったと言う事だそうです。
詳しい死因についてはまだ分からないと言う事ですが、夜で視界が悪かったのかかなりのスピードでその岩場に突っ込み、
ひどい外傷をおってしまったためではないかと言われています。
今季はトミージョン手術から復活し16勝を挙げており、まだ24歳になったばかりということで将来も期待されていた選手で、
プライベートでは婚約者の妊娠も発表したばかりというところでした。
選手としても父親としてもまだまだこれからと言う時に、あまりにも早すぎる死に何とも言えない気持ちになりました。
彼は24歳ではありましたが、その人生は激動だったと思います。
今回はそんなフェルナンデス投手の
キューバからの亡命
イチローとの親交があった?
と言う事について書いていきたいと思います。
キューバからの亡命
フェルナンデス投手はキューバの出身です。
野球の国際大会では、
”キューバと言えば野球”
”野球と言えばキューバ”
と言うぐらい超強豪国ですが、実際はキューバ国内で野球選手と言っても給料は一般人とあんまり変わらず、
キューバドリームを掴める職業ではありません。
そのため、家族や単身で亡命しアメリカを目指す選手が多くいました。
彼もその一人で母と妹と共にメキシコを経由してアメリカに渡ったようです。
ただ、”亡命”とは簡単に言葉では言えますが、実際は見つかったり船が転覆して死んでしまうかもしれないとても危険な行為です。
彼自身も亡命を3度失敗し、4回目で成功したようですが刑務所に入れられたり見つかって殺されそうになったり・・・
更には亡命途中にお母さんが海に落ちてしまったため、フェルナンデス投手が30メートルほどお母さんを抱えて泳いで救出したりと・・・
と、他にもまだまだ大変なことは山ほどあり、想像すらできないほどの道のりだったと思います。
しかも、このとき彼は若干15歳。
アメリカに渡ったとしてもいきなり良い生活が待ってるわけでもないので、そこからの努力も相当なものだったと思います。
それを経てのメジャー契約を勝ちとり、トミージョン手術もして、2016年16勝、さぁこれからと言う時期でした・・・
彼の投球はテレビで見ることも多く、いつもその剛球をワクワクしながら見ていました。
ムードメーカーでもあり非常に無邪気で笑顔が印象的でした。
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イチローとの親交があった?
マーリンズと言えばイチロー選手が在籍している球団です。
イチロー選手は野球を見ない人でも知っているほど世界的にも有名だと思いますが、
キューバでは特に野球選手の中では憧れ、尊敬以上の存在になっているようでフェルナンデス投手もその一人だったそうです。
実際にメディアの取材でも
”イチロー選手と一緒のチームでプレー出来るなんて夢のよう”
”イチロー選手は神様のような存在なんだ”
と語っており、試合の時もイチロー選手と談笑している姿が映っていました。
ただその光景はもう見ることは出来ないんですね・・・
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最後に
これだの激動の人生を送ってきたフェルナンデス投手。
まさにこれからスーパースター街道を行くだろうと思われた矢先の死。
”生死”を改めて考えさせられる出来事になりました。
フェルナンデス投手のチームメイトも想像できないほどの悲しみの中にあると思いますが、
まだ試合はありす。
フェルナンデス投手の気持ちものせて全力でプレーしてもらいたいですね。
この度は心からご冥福をお祈りいたします。