プロ野球のドラフト会議は新しい選手をNPB(日本プロ野球)の球団が獲得するための会議ですが、どの仕組みは具体的にはどうなっているのでしょうか。
実際はそこまで複雑ではないのですが、ルールとかは結構いろいろあってわかりにくいですね。
今回の記事では、ドラフト会議の概要と新しい選手の指名方法などを簡単にまとめていきたいと思います。
ドラフト会議って簡単にいうとどんなイベント?
ドラフト会議は毎年開催されていて、日本プロ野球に所属していない選手から、新しく球団にほしい選手を指名する会議です。
正式な名前だと「新人選手選択会議」という名前になります。
新人選手の定義はこちらになります。
新人選手とは、日本の中学校、高等学校、日本高等学校野球連盟に加盟が認められている学校、大学、全日本大学野球連盟に加盟が認められた団体に在学し、または在学した経験を持ち、 いずれのNPBの球団とも選手契約を締結したことのない選手をいう。
日本の中学校、高等学校、大学に在学した経験を持たない場合であっても、日本国籍を有するものは新人選手とする。
引用元:http://www.npb.or.jp/draft/2015information.html
簡単にいうと、日本国籍をもっていて日本プロ野球の球団と契約したことのない選手のことですね。
つまり、その年度に卒業予定の高校生や、大学生、または卒業して社会人として活躍している人たちなどですね。
日本の中学、高校、大学を卒業していなくても日本国籍を持っていれば新人選手と認められるようです。
枠で考えると、高校生、大学生、社会人の3つに分けられると思います。
その新人選手にたいして、球団が交渉権を獲得するためのイベントがドラフト会議です。
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ドラフト会議の手順は?ウェーバー方式とは
ドラフト会議の手順は1巡目、2巡目と指名していきますが、具体的な手順は次のようになります。
1巡目:入札抽選
全球団で特定の選手を指名し、重複した場合は抽選をして一つの球団に決める。抽選に外れた球団は再度別の選手を指名し、また重複したら抽選と繰り返していき、すべての球団が指名する選手を一人ずつ決定するまで続ける。
2巡目:ウェーバー方式
シーズンの順位の低い順に選手を指名していく方式です。簡単に言うと下位だった球団の早い者勝ちです。
順位っていうのはセリーグとパリーグそれぞれ6球団あってそれぞれ1~6位までありますが、同じ順位でも、その年のオールスターゲームで勝ち越したほうのリーグの球団が優先されます。
例えばパリーグがオールスターゲームで勝ち越していたら、パリーグ6位⇒セリーグ6位⇒パリーグ5位⇒セリーグ5位⇒パリーグ4位と続いていきます。
3巡目:逆ウェーバー方式
2順目とは逆にシーズンの順位の高い球団から順番に選手を指名していく方式。
それ以降:ウェーバー方式と逆ウェーバー方式を交互に行う
ちなみに1巡目がウェーバー方式じゃないのは、新人に超大物がいた場合にわざと最下位になれば獲得できてしまうという事故が起きるからみたいです。
2巡目は順位が低かった球団が有利になり、3巡目はその逆になるので、それで以降のシーズンのチームのバランスを取ろうということです。
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外れ1位って何?
ここまで読んでくださった方ならもうわかっているかと思いますが、一応ちゃんと書いておきます。
外れ1位っていうのは1巡目の指名でほかの球団と指名した選手が被ってしまい、抽選で外れた球団が次に指名する選手のことです。
1回目のはずれの時に指名した選手を外れ1位、そこからさらに重複してしまい、その次に指名した選手を外れ外れ1位といいますね。
ドラフト会議の仕組み上、これは1位を指名するときしかないので外れ2位とかは存在しません。
まとめ
今回は、ドラフト会議についてなるべく簡潔にまとめました。
ドラフト会議は、次のシーズンに向けた各チームのバランス調整も兼ねていて、シンプルながらよく考えられたシステムになっています。