大リーグのジャイアンツに所属していたが同球団が来季の契約選択権を破棄したため、
今季(2015年)シーズン終了後にFAとなった青木宣親選手。
しかし、この発表の2週間ほど前にジャイアンツは契約選択権を行使すると言っていたのに、
なぜ今になって契約権を破棄したのか。やはり脳振とうが関係あるのか?
と言う事で、今回は
2015年シーズンの青木選手の成績
青木選手の脳振とうの状況は?
ジャスティン・モーノー選手も過去に脳振とうを患ったが復帰している?
と言う事について書いていきたいと思います。
それでは成績から見ていきたいと思います!
2015年 青木宣親選手の成績
93試合 打率.278 355打数 102安打 42得点 5本塁打 26打点 25三振 30四球 6死球 14盗塁
因みに試合出場の93試合は大リーグに移籍してから最低の数字で、打率の方も前半戦は好調でそのままいけば、
かなりいい数字が残るのではないかと思わせるような活躍でしたが、8月9日に問題の頭部死球を受けて、
少し休養した後、試合に復帰はしましたが脳振とうの影響からか思うようなバッティングが出来なかったそうです。
この1年間通しての成績を見ても悪くはない数字だと思うので、もし死球がなければと考えると本当に紙一重のところで
勝負しているんだと改めて思いますし、今期だけではなく来季以降の野球人生にも関わって来るかもしれないと言う事で
非常に心配ですね。
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青木選手の脳振とうの状況は?
先ほども少し書きましたが2015年8月9日のカブス戦で3回に148km/hのカットボールが右側頭部らへんに直撃し、
途中退場しました。しかし、試合後に脳振とうの症状は出ていたものの脳振とうかを判断するテストは
クリアしたらしく8月12日の試合はスタメンとして出場しました。
が、その試合の守備時に好捕した後フェンスにぶつかるというプレーがあり、そんなに激しい激突ではなかったものの、
その影響もあってか脳振とうの症状が出てしまい途中交代となってしまいました。
その日から初めて脳振とうによる7日間の故障者リストに登録され少しの休養に入りました。
しかし、復帰した後にも
”胸が苦しい”
”目を動かすと頭が重くなる”
”気持ち悪くなることがある”
”感情のコントロールが難しい”
などの脳振とうによると思われる症状がでていたようで、9月には再び故障者リスト入りをしました。
そして、再び復帰しましたが結局最後まで調子は上がらず思うような結果を残すことが出来ませんでした。
脳振とうという目に見えない症状と向き合っていかなければならず治療方法も
”完全に症状が無くなるまで休むだけ”
と言う事のようです。
また、青木選手の場合は頭部に死球を受けた数日後に強い衝撃ではありませんが、短期間に再び頭に衝撃を受けているので、
それが脳振とうを悪化させてしまったのではないかと言われています。
その状態で三度(みたび)頭部に強い衝撃をうけてしまうと最悪”死”のリスクも出てくるようなので、脳振とう後にも試合に出続けていたというのは、かなり危ない状況だったと言う事です。
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ジャスティン・モーノーは過去に脳振とうから復帰している?
モーノーは2014年のシーズン後に行われた日米親善試合でも来日しており、メジャーを代表する大打者ですが、
過去には脳振とうに悩まされ”引退するのでは?”と言われた事もある選手です。
2005年4月6日にモーノーは頭部に死球を受け”脳振とう”を引き起こしてしまいました。
そして故障者リスト入りしてしまいましたが4月22日には試合に復帰し成績自体はあまり良くなかったものの、
最終的には141試合に出場しました。
2006年にも守備で飛び込んだ際に脳振とうの症状がでました。
2010年7月7日には併殺崩しをしようとセカンドに滑り込んだ際に相手のへ座が頭部に直撃してしまい、また脳振とうと診断されてしまいました。
そして、2011年2012年2013年は脳震とうの後遺症にも悩まされ思うような結果が出ず苦しいシーズンが続きました。
しかし2014年シーズンは135試合に出場し打率.319 160安打 17本塁打 82打点と言う事で成績だけ見れば復活したと
いってもいいような数字を残しました。
しかし、過去に3度も脳振とうと診断されているだけに次何かあったときは復帰はおろか今まで以上の症状がでてしまう可能性も高くまったく安心できない状態ではあります。
だた本人は引退するつもりはなくまだまだ野球を続けていくと言う事なので、再び脳振とうを引き起こすような事故が起きないことを祈るばかりですね。
感想
脳振とうとは野球に限らずラグビーやサッカー、バスケットボールなど多くのスポーツで引き起こしてしまう可能性を秘めていますが、一度なってしまうと
”また脳振とうになってしまうのではないか?”
と不安になりプレーが小さくなってしまったり、思いきったプレーが出来なくなったり、
打席では死球がトラウマになり踏み込めなくなってしまったりしてしまう可能性もありトッププロとしての
プレーができなくなってしまうこともあると思います。
しかし、脳振とうになってしまったからと言って選手自身もチームも即引退という選択は出来ないでしょうし、
どう向き合っていくのかが課題になりそうですね。
ただ、個人的に思うのは脳震とうになってしまった場合は本人が大丈夫と言っても1か月ほどの休養をして、
全く症状が無くなってから復帰した方がいいのではないかなと思いました。
チームや選手は早く試合に復帰したい、させたい気持ちもあると思いますが、そこは少し我慢しもっと先のことを
見据えて判断してもいいのではないかなと思います。